第一話 王将の阿修羅


〜jetとは?〜オニヤンマ。shingoとほぼ同時期に生まれる。親はいない。jet機に憧れて自ら命名。


部屋を飛んでおるとshingoは夕飯におでかけ。
ついて行く。
で、相も変わらず王将のよう。


王将はドンキホーテに似ていて好きだ。
ポップにカオスしている☆(大阪王将のことじゃないよ♪)
通常メニューの他に、
壁にはイレギュラーメニューがあったりして、店によって違うみたいでゆるい。
shingoはこてまろラーメンをorder。
これは壁に「2004年ラーメンに挑戦した一人の男がいた」とキャプっているシロモン。
(いやー、楽しい☆)


んなことはどうでもいいんだけど、とにかく王将で働いている者たちは猛者。
数々のオーダーを王将用語でやり取りし、聞き直している様子は皆無。
(一番お馴染みの例では「餃子1皿」が「イーガー コーテル」の、ア・レ・ね。)
皿も若手が洗ってるんじゃなくてベテランぽい人が洗ってる、その辺もjet的にはたまんない。


そんな猛者の中に、@新宿店。オーダー+レジを担当する阿修羅がいる。
とにかく速い。
そして太子レベルに同時に物事をこなす。(聖徳ね。)
右の客にソーハン(焼き飯)を出しながら左の客に「ご注文は?」と聞いた直後に
入り口から入ってきた客に「お持ち帰りですか?」と聞きながら後ろの客の皿を下げる有様だ。
「この女には勝てない」と、jetが同じように王将でバイトする図を妄想しながら悲嘆に暮れる。
と同時にこの女と結婚したくなる。
「確か」だからだ、何かが。


shingoが「この海老、何海老ですか?」と追加注文した中華飯にまつわる謎の質問をした際も、
顔はこちらを向きながら「山本ーっ」と後方に声を出し山本に海老情報を答えさせながら
出来上がったテンハン(天津飯)を左手で受け取り、
右手で空いた醤油の瓶に新しい醤油を詰める有様だ。もちろんshingoに笑顔を向けたまま。


そんな中、shingoの隣に座る太った男は、美味しんぼを読みながらソーハンにガンガンにコショウをかけていた。
美味しむつもりなのか。


阿修羅ガール