第八話 需給バランス絶妙のビジネス


どうも☆
jetです。


昨日shingoは、とあるお店に社会見学に行ってきました。
そのお店とは「コスプレキャバクラ」。
※18歳未満の方もお読み下さい。


時は遡り、先月。
shingoは、巷で話題のメイドカフェ@アキバへ、仕事も兼ねてリサーチ訪問した際、その需要と供給のバランスが絶妙なこのビジネスに感服しました。
男性客は言わずもがなメイド好き。
女性スタッフはメイドコス(コスプレ)するのを楽しんでいるレイヤー(コスプレイヤー)なのです。
つまり、どちらも楽しんでいるのです。アンナミラーズにおける客とスタッフの関係とは違うのです。
女性スタッフは、客の目線より下、つまり上目遣いになる高さまで身体を屈めた上、両掌を組みながら(お祈りポーズ)オーダーを受けたり、コーヒーに入れるミルクまで注いでくれたり、ストローの紙袋もさりげに開けてくれたりと、「ご主人さまに尽くす」メイドになりきっています。
このアイデアはすべて彼女たちによるものだそう。
しかも、シャイな男性客にいかに楽しんでもらうかを追求し、例えば「ワザと言い訳できるような」環境を整えていて・・例えばその店の場合、内装は普通の喫茶店風だったのですが、「オレはメイドに興味があるのではなくて、普通に喫茶店に来たんだよ」と、シャイな男性客が言い訳もできるようにしているのです。
この閉じたユートピアに感服しました。
そこにいる人、全員が笑顔。
素晴らしいビジネスだと思いました。


時は遡り、四年前。
かつてshingoが中国で出会った日本人留学生(次元大介似)は、生活するアパートにメイドを雇っていました。
栄養バランスのとれた食事をしたいと、メイドさんを雇ったわけです。
彼女は中国の内陸部にある貧しい農村出身で、いわゆる出稼ぎでした。
字も読めなかったそうです。
そんな出会うはずのなかった2人の、奇妙な共同生活@ワンルーム
彼女は食事と洗濯の時以外はだいたい家でゴロゴロしていたそう。
2人でいる時は会話はなく、一緒にVCDの映画を無言で見ていたそうです。


普通は豪邸に雇われるのがメイド。
この奇妙な話は、無論、物価の安い中国だから、貧乏日本人留学生が成せた生活でありました。
帰国後shingoは相変わらず興味本位でメイドを雇ってみようかなと頭によぎりましたが、当然経済的に不可能でした。


時は進んで、先日。
R25。
とある企業が、「自分の部屋にメイドがお掃除に来てくれちゃうサービス」を開始したとの記事。
shingoは「むむむ!」と唸りました。
かつてshingoが妄想したメイドがビジネスに。
何故、shingoはこのビジネスを思いつけなかったのでしょうか。
shingoは「メイドコスを楽しめる女のコがこれほど日本にいる」という知識が無かったので「本物のメイドではなく彼女たちに働いてもらえばいい」という発想は生まれませんでした。
また、プライス的にも、働く女のコの環境的にも優れた、所謂「家に仕える」のではなく「出張掃除」というアイデアもありませんでした。
shingoは「商売っておもろいなあ」とつくづく感服したのでした。


時は進んで、昨日。
カフェを超えて、キャバクラまであると知ったshingoは、「恐るべし!アキバカルチャー!」とばかりに、早速潜入を試みたのでした。
当然女のコのコスプレとは、アニメ、コミック、エロゲー*1etcのコスなのです。
shingoも、共に繰り出したドラゴン先輩も、一切分かりません。
「これはセンチメンタルグラフィティーの制服です☆」と言われても、一切分かりません。
とはいえ、他のお客さん的には萌えなわけです。
女のコ曰く、「お客さんは、顔じゃなく制服しか見てないよ」との談話もありました。
何という新発見の需要!
shingoは勉強!勉強!とばかりに、かわるがわるやって来る女のコに対して、好きなエンタメカルチャーについて質問を浴びせました。ゼロサム?スーパードルフィン?後藤圭二?などなど、浅学なshingoは未知のワードを頭に畳み込みながら、ふむふむ。


そんな中、近付いてきた男性スタッフが「お時間になります」と。
ドラゴンさんがまとめて会計しようと財布からお札を取り出すと、
shingoが一言。

延長でお願いします。

ビジネスチャンスを掴もうと熱心なshingoに、珍しくjetも感服した。


そして宴は終了。
その矢先であった。
ドラゴンさんと駅で別れると、
女のコに聞いたケータイメアドに速攻でメールするshingoの姿が。


実は、萌えていたようだ。

*1:かつては一部の男性パソヲタしかやらなかったエロゲーですが、現在はそのキャラが、アニメやコミックと並ぶくらい、人気、というのが常識だそう。