世代を超える共通言語としてのネットカルチャー

結婚しますよ告知目的で更新を停止しておりました、ごぶさたしております。
式に参列してもらうのは親族だけの予定だったのですが、
自腹で来てくれる友人も。(ありがとう)
楽しんできますね〜


私の記憶に残る最初の音楽体験ってベストヒットUSAだったんですよね。
親が録画したものをブラウン管に毎日流してましたので、
無論キング・オブ・ポップのPVは相当数観たものです。


いまYouTubeやニコ動でもマイケル関連の動画が再生されまくってますね。
生前はキワモノ扱いしてたのに、なんだこの手のひら返しはとそんな風潮にうんざりつつも、
もっともっと彼の死を悲しみたいとも思います。


ところで「WEBの匿名性」と言う場合、
本名を明かさず、書かない、あるいはハンドルネームで発言することを
真っ先に思い浮かべますが、
2ちゃんでゆとりや厨房という失礼な表現があるように、
名前だけでなく相手の年齢(ほか性別、国籍etc……)もわからないものです。


つまり年功序列な体育会系社会とは真逆の、
年齢という概念を超越した平等な社会が、
ある程度の均衡をもって成立しているネット(というか匿名性の高いサイト)って
すごいよなってときどき思ったりするのですが、
一方で大きなジェネレーションギャップを感じることも日常茶飯事です。


仕事柄、中高生が聴くようなミュージシャンの楽曲も聴きますが、
そのミュージシャンの曲を「歌ってみた」という動画を見ると、
「音痴だ」
とか書き込まれてたりするんですよね。
そういうとき、
「小中学生のなかにおっさんオレ1人?」
と、普段は書き込んだ人の年齢なんて意識していないのに
急に我に返ったりします。


ニコ動のマイケル動画を見ていると、
およそローティーンのコによる
「神!」という書き込みも数多く見られ、
ニュース以降ファンになっている人もいるように思います。
もちろん逆に批判する人もいます。
それ自体は自然のことですが、
そのなかに
EXILEのほうがすごい
とか
嵐の大野くんのほうが上手い
と書き込む人がおり、
結果、動画が荒れていましたw
最初はローティーンが書き込んで、
その後は面白がった大人が釣りを楽しんでいたのかもしれません。


それを見たとき、
当初は唖然としましたが、
いまでは、異なる世代のリアル意見を聞けたことが、貴重な経験であり、
むしろネットの恩恵だと考えています。
当たり前のことですが、歌やダンスという表現には、最終的には好きか嫌いかしかありません。
その人の主観ではEXILEや嵐の大野くんのほうがすごい、これもまた真実です。
もちろん、彼らがマイケルの動画に否定的な意見を書くのではなく、
EXILEや嵐の動画のほうに肯定的な意見を書いてればすべてピースだったのですがw


これまでは「WEBの“匿年齢性”」を意識するとき、
そんな感じのギャップが印象の中心でしたが、
最近はほかにも意外なメリットを体感しています。
現在、ボランティアサークルのプロデュースをしていますが、
年齢の離れた彼らとの共通の話題が普通にあることです。
話題の中心とは、ネットカルチャーです。


あの記事が、あの動画が、ミクが、けいおんが……
ネットで話題の情報は、年齢を超えて同じように享受しています。
ネット世論イデオロギーの傾向も似るので、
政治、経済、社会問題の話も、いけたりします。


しかもPCに強い人やオタではなく、
デジタルネイティブは、偏見なくネットのトレンドを楽しんでいます。
ひょっとするとネットばかり見てる人にとっては、
会社の同僚よりも彼らとのほうが話が通じる可能性すらあります。


ソーシャルブックマークの影響で、
他人が注目している情報ばかりを読む傾向が強くなり、
その情報がブログやSNSを通じてさらに拡散される×365日。
結局我々は、対象年齢フリーの人気日刊誌を読んでるようなものなのかもしれませんね。